全世界株式指数の比較

　2024年から，新NISAがスタートすることもあり，日本でも株式投資への関心が高まっているように感じます．そこで，今回は「全世界株」について，ご紹介します！

全世界株の代表的な指数

　全世界の株式を代表する主な指数として，MSCI ACWI（オール・カントリー・ワールド・インデックス），FTSE GACI（グローバル・オールキャップ・インデックス）があります．
　MSCIは，モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルの略称で，アメリカの会社です．一方で，FTSEは，「FTSE Russell」の略称で，イギリスの会社です．

　以下に，両者を比較した表を示します．

　両者の違いは，小型株を含むか小型株を含まないか，です．ただし，両者とも時価総額加重平均で算出されている指数であるため，ほとんど同じ値動きをしています．

MSCI ACWIとFTSE GACIはどちらが良い？

どちらも大きな差はないため，ベンチマークとしては気にする必要はない．それよりも，ファンドの手数料やベンチマークとの乖離に注意してください．

全世界株に投資できるインデックス型の投資信託

　それでは，上記の指数（インデックス）に連動した投資信託を探してみます．なお，管理費用が0.2%以上のものは，除外しました．

　以下のデータは，2023年3月9日時点のものです．また，表記されている管理費用とは別に手数料（隠れコスト）が発生する場合があります．

ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 全世界株式（オール・カントリー）

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たわらノーロード　全世界株式

　ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 全世界株式（オール・カントリー）は，「ほったらかし投資術」で紹介されたり，「投信ブロガーが選ぶ！ Fund of the Year」で3年連続1位に選ばれたり，と人気の商品です．

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　ちなみに，私自身の場合，つみたてNISAはｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 全世界株式，idecoは楽天VTを毎月購入しています．参考までに．

全世界株に投資できるインデックス型のETF

　続いで，上記の指数（インデックス）に連動したETFをご紹介します．ETFの場合は，手数料・運用規模・流動性などを考慮すると「1強」です．

VT バンガード・トータル・ワールド・ストックETF（VT）

　ただし，VTはアメリカ市場に上場しておりますので，購入は「ドル」で行う必要があります．

　ちなみに，私自身もVTを保有しております．私は，「全世界株派」の考えですので，シンプルに「VT」1本を保有する戦略です．

まとめ

　今回は，全世界株の指数や全世界株のファンドについて，ご紹介しました．

　2024年から開始予定のシンNISAでは，つみたて枠は「ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 全世界株式（オール・カントリー）」，成長投資枠は「VT」，を購入する予定です．（海外ETFがシンNISA枠で購入できるのか，まだ分かりませんが．）

以上，参考になれば嬉しいです．

チチータ

研究者 / 塾講師

子育て中の30代男性．家事・育児を経験する中で，得た知識や考えなどを役立てたいと考え，当ブログをスタート． また，資産運用について自分自身の経験を基に，多くの人におすすめできる情報発信を行う．