作業効率を向上させる時間管理術!「ポモドーロ・テクニック」とは?

勉強や仕事に集中して,効率よく進めたいと思うことはありませんか?今回は,そんなときに役立つ時間管理術である「ポモドーロ・テクニック」をご紹介します!さらに,資格試験などの勉強への応用法についてもご紹介いたします!ポモドーロ・テクニックを活用することで,集中力を上げて勉強効率の向上や作業時間の短縮が期待できます.
ポモドーロ・テクニックとは?
ポモドーロ・テクニックは,イタリアのフランチェスコ・シリロ氏により提案された手法です.シリロ氏は,人が集中できる時間について検証した結果,「25分の作業と短い休息」を1セットにすることが効果的であると結論付けました.この1セットを「ポモドーロ」と呼びます.これはイタリア語で「トマト」を意味しており,トマト型のキッチンタイマーを使用していたことから名付けられました.
ポモドーロ・テクニックの実践法
それでは,ポモドーロ・テクニックの具体的な実践法を説明します.
- まず,実行する作業(勉強や仕事)を選ぶ
- タイマーで25分を設定し,スタートする
- タイマーが鳴るまで,その作業に集中して実行する.このとき,他のやるべきことは気にしない.
- 少し休憩する(5分程度)
- ステップ2 ~ 4を4回(2時間)繰り返したら,長めに休憩する(15分 ~ 30分)
勉強への応用法

ポモドーロ・テクニックのポイントは,作業時間の区切りが「25分」と明確になっていることだと思います.2時間と思うと「長い」と感じますが,「25分だけ」であれば「がんばろう!」と思えるのではないでしょうか.
しかしながら,勉強の場合には「完成」というものがありません.資格試験の勉強や受験勉強も,「これだけ勉強すれば,必ず合格!」とは言えませんよね.これが勉強のつらいところです.
そこで,勉強へ応用する場合には,2時間くらいの作業を設定して,作業全体の「終わり」を自分で決めておくことをおすすめします.作業全体の「終わり」とは,例えば,演習問題10問,プリント1枚,問題集2ページなど,です.
具体的な実践法は,ステップ1で作業全体の終わりを明確に設定し,ステップ2以降は基本のポモドーロ・テクニックと同じです.
- 何(プリント,問題集など)を,どれだけ(ページ数,問題数など),勉強するか決める.できるだけ具体的に!
- タイマーで25分を設定し,スタートする
- タイマーが鳴るまで,その作業に集中して実行する.このとき,他のやるべきことは気にしない.
- 少し休憩する(5分程度)
- ステップ2 ~ 4を4回(2時間)繰り返したら,長めに休憩する(15分 ~ 30分)
これで,ステップ1で設定した目標が完了するはずです.
実際には,最初から上手に進むとは限りませんので,試行錯誤して自分で使いやすいように,アレンジして活用してみてください.例えば,1ポモドーロを30分+5分にする,3ポモドーロで30分休憩するなど.
おすすめのタイマー
タイマーであればスマホを使えば良いと考えていませんか?ポモドーロ・テクニックを使う際に,スマホの利用はやめた方が良いです.その理由は,スマホを使うと「他のことをしたくなる」からです.一度,スマホを見てしまうと,LINEやインスタなど気になってしまいますよね.これでは,せっかく作業に集中するためのテクニックが台無しになってしまいます.
そこで,スマホとは別にタイマーを準備してください.キッチンタイマーなどでも良いと思いますが,ポモドーロ用のタイマーもあります.
感想

今回は,25分の作業(勉強)+5分の休憩を1セットにした「ポモドーロ・テクニック」をご紹介しました.私自身も数年前からポモドーロ・テクニックを活用していますが,集中して作業できると実感しています.ぜひ,一度試してみてください!
参考になった書籍
ポモドーロテクニックを考案したフランチェスコ・シリロ氏による著作です.
以上,参考になれば嬉しいです.