BLWとは?これまで実践してきた感想も紹介!
BLWという言葉を聞いたことがありますか?BLWとは,「赤ちゃん主導の食事」という意味になります.赤ちゃんの食事と言えば,「離乳食」を思い浮かべる方が多いと思います.今回は,BLWについて,離乳食との違いなど,これまで実践してきた著者の感想も併せて説明します.
BLW = Baby-Led Weaning:赤ちゃん主導の食事
BLWとは?
BLWは「Baby-Led Weaning」の略で,「赤ちゃん主導の食事」という意味になります.つまり,食事の中から,何を食べるかは,赤ちゃんが自分で選び,自分で食べる(または食べない)ことになります.BLWでは,親がスプーンなどで食べさせてあげることはしません.
離乳食との違い
BLWでは,食べる量・順番・ペースなどは,赤ちゃんが自分で決めます.そのため,BLWでは赤ちゃんは初めから「手づかみ」で食べるので,離乳食のようにスプーンで食べさせることはしません.また,離乳食では食べ物をペースト状にしますが,BLWでは食材(固形)のまま食べます.
ちなみに,離乳食と似ている言葉に「補完食」という言葉があります.補完食について興味があれば,コチラの記事をご覧ください.
何を食べても良いのか?
基本的には大人が食べている食材を食べることができます.
たとえば、果物や調理済みの野菜、肉、チーズ、火が通った卵、パン(またはトースト)、米、パスタ、魚はほとんど問題ありません。スティック状や大きな帯状(ストリップ)に簡単にカットできる食品から始めましょう。
なお,アレルギーを疑う症状がある場合には,かかりつけ医に相談してください.
ただし,以下の食材は注意が必要です.
始める時期の目安
6ヶ月以降が一つの目安とされていますが,赤ちゃんの成長に合わせて始めることがおすすめされています.また,食べ物に興味を持ち始めたタイミングもBLWを始める時期の目安になります.これは,一般的な離乳食の開始時期と同じですね.
BLWのメリット
BLWでは,赤ちゃんが自分の意志で選ぶことができるので,自尊心・自立心を高めることができるそうです.「自尊心」と言われると大げさな感じがしますので,「楽しく食事ができる」という理解で良いと思いますよ.
また,離乳食を嫌がる赤ちゃんに食べさせるストレス(罪悪感)もなくなるそうです.我が子は,離乳食の開始時期からよく食べてくれたので,このストレスはありませんでしたが,嫌がる赤ちゃんに食事を与えるのは辛いですね.しかも,せっかく作っても食べてくれないと悲しいですよね.
参考にした書籍では,離乳食は食べなかったが,BLWにしたところ積極的に食べるようになった,という事例も紹介されていました.
窒息の心配はないの?
いきなり,赤ちゃんに固形の食材を与えて大丈夫なのかと心配になりますよね.調査によると,ペースト状にした従来の離乳食とBLWの窒息の危険性は変わらないそうです.
すでにこの問題については研究されており、従来の離乳食と窒息の危険性は変わらないことが分かっています。
つまり,BLWにすることで,離乳食と比較して窒息の危険が高まるわけではないということのようです.赤ちゃん(人間の本能)って,すごいですね.
これまで実践してきた感想
最初にお伝えすると,我が家で実施してきたBLWは,完全な「赤ちゃん主導の食事」ではありませんでした.具体的には,食べる or 食べない,食べる順番,手づかみ or フォーク・スプーンは本人が決めていました.しかし,食べる際に私たち(パパ・ママ)がサポートしてあげていました.本人は,美味しそうに・楽しそうに食事しているので,それでいいかなと考えています.
何事にも言えると思いますが,完全・完璧でなくとも一部だけ取り入れることはできます.BLWについても,紹介されている内容を完全に実践するのは難しい場合があると思います.例えば,「研究では問題ない」と言われても,やはり「窒息・誤嚥が心配な方」は,紹介されている内容を無理に実践する必要はなく,色々とアレンジしてBLWの考え方や良い部分だけでも,普段の食事に取り入れたら良いと思いますよ.
参考になった本
BLW(赤ちゃん主導の離乳)をはじめよう!
BLWについて,基本的な内容を学ぶことができる要約版です.下記の原書を基に再構成されているのでコンパクトになっています.BLWを実践するのであれば,本書で十分かなと思います.レシピ集もありますので,参考になります.
「自分で食べる!」が食べる力を育てる 赤ちゃん主導の離乳(BLW)入門
入門とありますが,結構ボリュームがあります.BLWについて,より詳しく知りたい方は,コチラをおすすめします.
人生で一番大事な 最初の1000日の食事 「妊娠」から「2歳」まで、「赤ちゃんの食事」完全BOOK
本書はBLWだけの内容ではありませんが,赤ちゃんの食事全般について学ぶことができます.一度は読んでおきたい内容です.
以上,参考になれば嬉しいです.