「子供は40000回質問する」の書評
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「インデックス投資は勝者のゲーム」の書評：インデックス投資を実践する著者が解説！
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来年から始まる「新NISA」に向けて，新たに投資を始めたり，投資の勉強を始めたりと，準備を進めている方も多いと思います．私自身も数年前から株式投資を行っていますが，個別株投資なども行ってきましたが，結局，インデックス投資が最適だと実感しています．
そこで，今回は，「インデックス投資家」におすすめの「インデックス投資は勝者のゲーム」を紹介します．
本書の一言まとめ
投資のバイブルとなる1冊！あらゆる角度から分析した投資の最適解 = インデックス投資
インデックス投資は勝者のゲーム
著者：ジョン・C・ボーグル，監修：長尾 慎太郎，翻訳：藤原 玄
ベストセラー
著者：ジョン・C・ボーグル
監修：長尾 慎太郎
訳者：藤原 玄
発行：パンローリング
ページ数：330ページ
初版：2018年５月13日
概要
本書では，低コストのンデックスファンドを長期にわたって保有することの有効性が説かれています．つまり，幅広く株式市場に分散されたインデックス（S&P500など）に連動する投資信託（ファンド）を，（永遠に）保有し続けるということが多くの投資家にとって最適解であるということです．
また，各章末にはコラム「私の言葉だけを信じる必要はない」として，他の投資家・経済学者などの発言・考えが紹介されています．著者一人の考えでは，どうしても偏った意見になりがちですが，他の投資家も納得しているのであれば説得力が増します．（インデックス投資に賛成する発言しか紹介されませんが）
著者：ジョン・C・ボーグル
投資信託会社バンガード・グループの創業者．インデックスファンドのパイオニア．
本書からの学び
ブレずにインデックス投資を続けるためには必須の1冊だと思います．投資が上手くいかなくなったとき = 株式市場が低迷している時期にこそ，読み返したい内容です．
特に，重要なポイントを紹介します．
- 短期的なトレードは「ゼロサムゲーム」だが，長期的な投資は，企業が生み出す利益の分「プラスサムゲーム」であること．
- 勝ち続けるファンドは，ほとんどなく（ゼロではないが），さらに，それを選ぶことは（ほとんど）不可能であること．
- コストに注意を払うこと．
既に知っている方も多いかもしれませんが，「知っている」と「理解している」では，意味が違うと思います．特に，本書の内容を理解していれば，下落相場で売却（狼狽売り）せずに「保有する力」が高まります．
ファンド（投資信託）のコストについては，コチラの記事にまとめましたので，ご覧ください．
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本書の感想
インデクス投資の有効性については，既に知っていましたが，本書でその根拠やデータなどを理解することができました．特に，ゴットロックス家の寓話は，非常に分かりやすい例えです．
また，インデックス投資に対するあらゆる批判にも回答が示されているので，基本的な疑問（一般の投資家が考えるような）は解決できると思います．
ただし，アメリカ向けに書かれている内容ですので，年金制度・非課税制度については，日本と異なりますので，参考程度に流して良いと思います．日本の新NISAやiDeCoについて，知りたい方は，別の書籍などを読むことをおすすめします．
インデックス投資のメリットとデメリットは表裏一体
インデックス投資は，何もしなくてよいので，はっきり言って「退屈でつまらない投資法」です．「誰でもできる」ことはメリットでもありますが，そのメリットは続けている間に「デメリット」にもなります．
そのため，個別株やETFで「タイミングを見て売買したい」，「REITやコモディティ」などにも投資したいという気持ち =「雑念」が出てきます．実際に，私自身は，個別株（高配当）・REIT・コモディティに投資していた時期もありました．
「投資」に集中していると，逆に余計なことをしてしまうことに繋がるかもしれません．個別株（高配当）・REIT・コモディティに投資することが悪いわけではなく，私にとっては，「退屈だから」という理由で当初の計画（ポートフォリオ）から外れてしまったという意味です．
私も子供が生まれて忙しくなると，資産運用にかける時間も自然と減り，REITやコモディティは全て売却しました．今後，個別株も売却して，リスク資産は全て「インデックスファンド」に移行する予定です．
要するに「バランス」が大切だと思います．投資だけに偏る人生よりも，仕事・育児・趣味など他のこととバランスの取れた人生が良いと思います．
こんな人におすすめ！
- 来年から新NISAを活用して投資を始めたい人
- インデックス投資について学びたい人
「インデックス投資は勝者のゲーム」の日本版とも言える「ほったらかし投資術」もおすすめの本です．
おすすめ
以上，参考になれば嬉しいです．
著者：ジョン・C・ボーグル，監修：長尾 慎太郎，翻訳：藤原 玄
ベストセラー
ABOUT ME
子育て中の30代男性．家事・育児を経験する中で，得た知識や考えなどを役立てたいと考え，当ブログをスタート．
また，資産運用について自分自身の経験を基に，多くの人におすすめできる情報発信を行う．
