『「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには』の書評
私は塾講師として,日々,生徒さんに「教えること」を仕事にしていますので,新たな「学び」を求めて,本書を読みました(正確にはオーディオブックで聞きました).
本書では,何を・どのように「教える」か,何を学ぶ必要があるか,など「人材を育てる」ということについて著者の考えが書かれています.教える側だけでなく,学ぶ側としても,勉強になる内容だと思います.
著者:出口治明
発行:KADOKAWA
サイズ:四六判
ページ数:264ページ
定価:1,500円 + 税
初版:2020年5月1日
著者の紹介
出口治明:立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。
※本文中で立命館アジア太平洋大学(APU)が優れた大学であることをアピールしていますが,著者はAPUの学長という立場にあります.
本書の感想
本書は「教えるということ」について,著者の考えを広く学ぶことができます.「教え方」のテクニックを紹介する内容ではありません.「教えるということ」の考え方やマインドについての内容です.教える側だけでなく,学ぶ側としても,勉強になる内容です.
何を・どのように「教える」か,何を学ぶ必要があるか,など「人材を育てる」ということについて書かれています.タイトルと内容がマッチしていない気がします(笑).
人が学ぶ方法は,「人」「読書」「旅」だと著者の出口さんは述べています.この3つの中でも,私は「読書」が最も学びがあると考えています.理由は,著者の知識や経験などを整理して,他の人に分かりやすく伝えるために体系化されたものが「本」だからです.もちろん,人や旅から直接的に得る経験にも大きな価値があります.しかし,会いたい人に合えるわけではありませんし,行きたい場所にいつでも行けるわけでもありませんよね.その代わりに,知識や経験を得ることができる手段が本ではないでしょうか.
なお,本書はAudibuleに加入すると無料で聞くことができますので,おすすめです!
こんな人におすすめ!
- 人に「教える」機会がある人
- 「教えること」について著者の考え方を学びたい人
- 子育て・教育について勉強している人
以上,参考になれば嬉しいです.