インデックス投資とは?インデックス投資を行っている著者が解説!
2024年から始まる「新NISA」に向けて,新たに投資を始めようかなと考えている方も多いと思います.最近では,「インデックス投資」が良いということを,よく聞くと思います.yahooニュースでもよく取り上げられていますね.そこで,今回は,「インデックス投資」を実践してきた著者がインデックス投資について解説します.
インデックスとは
まず,インデックス投資を説明するにあたって,「インデックス」について説明します.インデックスとは「指数」のことで,「グラフ」をイメージするとなんとなく分かると思います.ここでは,説明を分かりやすくするために,株価の変動を表す「株式指数」と考えてください.(株式以外にも,金・REITなどの指数があります)
主なインデックス
株式指数には色々なものがありますが,主なインデックスには,以下のようなものがあります.新聞やニュースなどで,一度は目にしたことがあると思います.
日本:東証株価指数(TOPIX),日経平均株価(日経225)など
米国:S&P500指数,NYダウ(ダウ平均株価),ナスダック総合指数
全世界の株式指数については,こちらの記事をご覧ください.
インデックス投資
インデックス投資とは
インデックス投資とは,上記のようなインデックスと連動するように投資を行うことです.連動するとは,同じ動きをするという意味で,市場が好調なとき(≒景気が良くなると考えられているとき)はプラス,市場が軟調なとき(≒景気が悪くなると考えられているとき)はマイナス,となります.
一方で,このインデックス(市場平均)を上回るリターンを狙う手法が「アクティブ投資」と呼ばれています.ただし,長期的な視点では,インデックス投資がアクティブ投資を上回る場合が多くなります.もちろん,例外はありますが.
インデックス投資とインデックスファンドの違い
インデックスに投資する手法を「インデックス投資」,インデックスに投資するための商品(投資信託)がインデックスファンドです.ファンド = 投資信託です.
ただし,厳密にはインデックス(株式指数)を丸ごと買う商品(ファンド)を作ることは不可能ですそこで,インデックスと同じ動きを目指した商品を作ることになります.100分の1スケールで再現した模型みたいなイメージです.基本的には,この方法で問題ありませんが,インデックスを再現できない = インデックスと乖離が大きい商品もあるので注意が必要です.
インデックス投資のメリット・デメリット
近年,「インデックス投資が最強」という風潮が強まっていますが,当然,インデックス投資にはメリットもあればデメリットもあります.メリットの部分のみが強調されている記事をよく見かけますが,メリットとデメリットは表裏一体(セット)になっていますので,生活スタイルや資産運用の計画などと併せて考える必要があります.
以下にメリット・デメリットが対応した一覧表を作りましたので,参考にしてみてください.
メリット | デメリット |
誰でも同じような結果が得られる. | 株式市場の下落時に弱い.無防備=そのまま損失を受ける. |
多くの銘柄に広く分散できる. | 爆発的なリターンは得られない. |
預金などの無リスク資産と比べて,高いリターンが期待できる. | 元本割れの可能性がある.リスクは高い. |
管理の手間や時間があまりかからない. | 投資している実感が少なく,面白みに欠ける. |
アクティブ投資に比べると,管理費用は安い(0.1~0.3%程度) | 安いとはいえ,管理費用が発生する.預金であれば基本的に手数料は無料. |
伝統的なインデックス投資と新たなインデックス(スマートベータ)
伝統的なインデックスとは,「市場全体を表す指数」を意味します.これは,時価加重平均された株価指数という意味ですが,影響の大きい企業と小さい企業があるが「そのままの比率で再現する」と考えてください.
一方で,市場全体には効率の悪い企業も含まれます.そこで,何らかの基準によって,効率の良い企業ばかりを集めた指数 = 市場平均を上回る指数を作れば良いのではないか,という考えがスマートベータです.ここでは,スマートベータの詳しい説明は省略します.
例えるなら,料理のレシピみたいなものです.材料や味付けなどを変えた方が,「美味しくなるかも」ということです(ただし,もともとのレシピより美味しくなるとは限りません).
一般的に「インデックス投資」「インデックスファンド」という場合には,時価加重平均された「伝統的なインデックス」と考えてください.
実践してきた感想
数年前からインデックス投資を始め,つみたてNISAやiDeCoを活用して,投資を続けています.継続できた理由は,私の考え方に合っている部分もあると思います.
私は,日々の値動きは気にしていません.まだ,投資額がそれほど大きくないこともあると思いますが,インデックス投資の有効性を理解していることが大きいと思います.
インデックス投資は簡単に始めることはできますが,下落局面・暴落時でも続けることは簡単ではないと思います.やはり,インデックス投資が最適解であるという,根拠となるデータや考えをしっかりと理解しておくことが重要だと思います.以下に,参考になった書籍を紹介しますので,ぜひ読んでください!
引き続き,淡々と投下資産を増やしていきたいと考えています.
まとめ
- インデックス投資とは,市場全体を再現する株式指数に投資すること
- インデックス投資には,多くのメリットがあるが,完璧ではない.
- 一般の投資家にとっては,インデックス投資は最適解の一つと言えると思います.
参考になった書籍
ほったらかし投資術
本書の書評はコチラからご覧いただけます.
ウォール街のランダムウォーカー
インデックス投資は勝者のゲーム
本書の書評はコチラからご覧いただけます.
以上,参考になれば嬉しいです.
本コラムの内容は,資産形成に関する情報提供を目的としたものであり,証券投資の勧誘を目的としたものではありません.また,本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません.最終的な投資決定は,ご自身の判断でなさるようにお願いいたします.