「人生がときめく片づけの魔法」の書評
書籍の概要
著者:近藤麻理恵
発行:河出書房新社
ページ数:280
定価:1,100円 + 税
初版:2019年2月15日発行
本書からの学び
「片付け」に対する著者の熱意
著者の近藤麻理恵(以下,こんまり)先生は,幼少期から「片付け」が好きで,学校から帰ると家の片づけを行っていたそうです.幼少期から片付け続け,何年間も試行錯誤を重ねて,やっと体系化された「片付けの魔法」という手法が完成したそうです.そのため,本書を読むと,「片付けの魔法」は小手先のテクニックではないと実感できると思います.
また,本書の主題ではありませんが,こんまり先生から「極める」ことの重要性を学びました.こんまり先生は,片付けを極めることで,これまでにない「片付けコンサルタント」という新たな仕事にまで発展させたことは,本当にすごいと思います.
とにかく捨てる
本書を読んで,片付けの本質は「捨てる」ことだと学びました.片付ける前に,まず捨てる.これが片付けの9割だと実感しました.
片付けと言われると,「収納術」をイメージしがちですが,これだけでは解決しません.部屋のスペースには限りがあるからです.収納術みたいな小手先のテクニックは,捨てた後に,最後に使ってください.
捨てるにあたっては,「役割を終えた物たちは,解放してあげる」という考えをこんまり先生から学びました.
私の場合は,洋服など基本的に物は必要最小限しか持っていませんでしたが,本だけは捨てられずに,本棚がいっぱいになっていました.読まない本は思い切って,捨てようと思います.本さん,多くの学びを与えてくれて,ありがとうございました!
また,いつまでも古い情報を持ち続けるのではなく,必要なないものは捨てて,空きスペース(余裕)を作っておくことで,新しい情報に敏感になれるそうです.確かに,この考え方は理解でき,これまでの経験とも整合すると考えます.
人生がときめく片づけの魔法
片づけの魔法では「ときめく物だけに囲まれた生活」を目指します.
家の中の物を見ると,配置やデザインが「少し」気に入らないことがありませんか?そこまで,大きな問題ではない(イライラするほどではない)けど,微妙に気になること(小さな不快感)はよくありませんか?
このような「ノイズ」がない「ときめく物だけに囲まれた生活」は,素晴らしい日々になると思います.きれいに片付けられた旅館のお部屋で過ごす時間は,心地良いですからね.
また,片付けに限らずに,小さな改善が大きな成果につながる,ということを改めて学びました.トヨタ方式とか呼ばれたりしますね.
感想
本書を読んで,家にあるものを一掃したくなりました!こんまりメソッドを使って,本棚を片付けたいと思います.
私は,片付けは1度片付ければ終わりというものではないと考えています.(こんまり先生は,完璧に1度片付けてしまえば,リバウンドしないと説明しています.この辺は,私の考えとは違います.)そのためにも,本書を定期的に読み返して,片付けのモチベーションを高めて,「ときめく物だけに囲まれた生活」を目指したいと思います.
こんな人におすすめ!
- 部屋を片付けたい人
- なかなか物を捨てられない人
- ときめく物だけに囲まれた生活を送りたい人
以上,参考になれば嬉しいです.