【速報】楽天証券が楽天カード決済のポイント進呈率引き上げを発表!

2024年からNISA・つみたてNISAの制度が廃止されて,新たな非課税制度(以下,新NISAと呼びます)が始まります.新NISAに向けて,株式投資を考え始めた方も多いのではないでしょうか.
これまで,積立投資におけるカード決済のポイントでは,SBI証券に優位性がありましたが,楽天証券もポイント進呈率引き上ると,楽天証券からお知らせメールが届いたので,その内容に基づいて解説していきます.
ポイント進呈率の引き上げ

これまで0.2%だったポイント進呈率を0.5%(楽天カード)、0.75%(楽天ゴールドカード)、1%(楽天プレミアムカード)に2023年6月買付分から引き上げます。
ライバルの,SBI証券では「三井住友カード」のポイント進呈率0.5%,「三井住友ゴールドカード」のポイント進呈率1%です.ただし,「三井住友ゴールドカード」は,1年間に100万円以上利用すると翌年以降の年間費が無料になります.これは,100万円修行と呼ばれています(笑).
ポイント進呈の対象額
楽天カードと楽天キャッシュを併用すれば毎月10万円の積立がポイント進呈の対象に。
投資信託の買い付けにクレジットカードを利用する場合,利用できる金額は毎月5万円までとなっています.つまり,毎月5万円までしかポイントは付与されません.
楽天証券の場合には,楽天カード(クレジットカード)とは別に「楽天キャッシュ」が月額5万円まで利用できます.そのため,2つを合わせると,毎月10万円までポイント進呈の対象になります.
新NISAのつみたて投資枠
新NISAのつみたて投資枠全額がポイント進呈の対象になるのは楽天証券だけ!
新NISAの「つみたて投資枠」は,年間120万円です.仮に,楽天証券で,楽天カード+楽天キャッシュで毎月10万円を利用すれば,確かに年間120万円の全額をポイント進呈の対象にすることができますね.
ところで,これはお得なのでしょうか?楽天証券は,楽天カード+楽天キャッシュで毎月10万円,SBI証券は,三井住友ゴールドカードで毎月5万円,買い付けた場合を考えてみます.以下の表に整理しました.
楽天証券 | SBI証券 | |
クレジットカード | 5万円×0.5% = 250円 | 5万円×1% = 500円 |
キャッシュ | 5万円×0.5% = 250円 | 該当なし |
毎月の投資額 | 10万円まで | 5万円まで |
獲得ポイント | 最大500円 | 最大500円 |
楽天のゴールドやプレミアムは楽天市場のヘビーユーザーでなければ,メリットがほとんどありませんので,比較対象から除外しました.ポイント目当てに,高い年間費を払うことは本末転倒ですね.
毎月の獲得できるポイントを比較してみると,どちらも最大500円分になります.ただし,還元率が異なります.
SBI証券で,毎月5万円以上投資したい場合には,証券口座や銀行口座の現金で買い付けすることが可能です.
感想

今回の楽天証券が発表したポイント進呈率の引き上げは,SBI証券と同水準でしたので,それほどインパクトはありませんね.しかし,楽天市場などの楽天経済圏を利用する方にとっては,「同水準」であれば楽天証券を選ぶメリットは大きいですね.
私は,楽天証券とSBI証券の両方で口座開設していますが,インターフェイスは圧倒的に楽天証券が見やすく使いやすいです.これまで,新NISAのタイミングでSBI証券に乗り換えを考えていましたが,このままポイントが同水準であれば楽天証券で新NISAを開設するかもしれません.
SBI証券は,今回の楽天証券の発表を受けて,対抗策を準備しているのでしょうかね.なんらかの対抗策を実施すると思いますが.キャッシュですかね.
新NISAの開始までは,まだ時間がありますので,各社のサービスが出揃うのを待ちたいと思います.一投資家としては,良いサービスを提供する証券会社を利用するつもりです!
また,「楽天ペイ」では,4月17日から請求書払いができるようになるとのことで,期待しています!楽天は,モバイル事業が大幅な赤字ですが,がんばって良いサービスを提供してもらいたいですね.事実上,3社で独占状態にありますので,適正価格になるためにも消費者としては応援したいです.
以上,参考になれば嬉しいです.
最近,新NISAに向けて,証券会社や運用会社など競い合っている印象です.投資家としては,よりよい商品やサービスが誕生することは良いことですね.
本コラムの内容は,資産形成に関する情報提供を目的としたものであり,証券投資の勧誘を目的としたものではありません.また,本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません.最終的な投資決定は,ご自身の判断でなさるようにお願いいたします.